今日は、燻製屋のけいちゃんの加勢で桜の木を倒した。剪定は好んでやるのだが、根元から木を切るのは出来ればやりたくない。ここの土地の人が、「もう切ってしまうから、ほらあの燻製屋の子がいるかなと思ってね。もし欲しければ切りに来てよ。」
・・・切りたくないなあ。でも切ってチップになるくらいなら、島の人に大人気のけいちゃんの燻製の燻煙になったほうがいいのかも。けいちゃんに連絡すると
「有難く使っていきたい。」
伐採する前、2人でお神酒と塩で木魂式を終え、伐採開始。
根元はチェンソーの刃が入らないほど太いので上から切っていくことに。
庭師をしているときに親方から「根元から切るときは木にはじき飛ばされないように気をつけろよ。」と口がすっぱくなるほど言われてきたから、久しぶりに気合が入る。
木に登ると不思議と木と対話してる自分がいる。僕よりはるかに生きているこの古老はどんな想いで、切られていくのだろう。なんども問いかけるが返事はない・・・
僕は一方的に「けいちゃんの燻製をよろしくお願いします」とお願いし続けた。
僕らの体の一部となってこれからも生き続けてください。よろしくお願いします。 俊蔵より