暑く、雨の少なかった夏が終わり、屋久島にも秋の気配が漂い始めた。
少しずつだけど雨が降り、土に潤いを与えている。
そろそろ、冬野菜の準備。
去年は、引っ越してきたのが10月半ばで、それから荒地を開墾して畑を作ったため、冬野菜を植えるのが遅くなってしまった。
しかも、肥料を全く入れず、刈り取った草を敷いた畝に種をばら撒きした程度。
それでも大根や小松菜は豊作だった。
あれから1年
畝を立てて以来1度も耕していない畑は、今年どのくらい豊かになっているのだろう。
逆に、痩せてしまっただろうか・・・
なんて考えながら、夏草を刈っていた時、
土にぽっかりと穴が。
よく見てみると、種用に残しておいた大根の根が、繊維だけになって朽ちようとしていた。
機械などで耕してしまえば気付かない、
1粒の種から実った生命が、土に返り、一生を全う(まっとう)しようとする姿。
豊かな実り、そして豊かな土をありがとう
阿弓